横浜市Ｒマンション大規模改修工事3回目の更新です。

今回の更新作業内容はタイル洗浄についてお話しさせていただきます。

 

建物は、経年により雨やほこりなどによって汚れが溜まっていきます。

吹き付け等で塗装された建物は、通常、高圧洗浄でコケや埃を落とし、塗り替えて美観を保ちます。

しかし、磁器タイル張りの建物は、酸洗いという特殊な洗浄作業後、タイル保護材を塗布し美観を保ちます。

磁器タイルの汚れは、雨水に含まれる排気ガスや埃などが長い年月をかけ汚れの膜層をつくります。

この汚れは、こすり洗いや高圧洗浄では落ちません。

そこで、酸洗いという薬品洗浄を行い、汚れを中和させ、こすり落としていきます。

 

汚れの原因となる、雨のしずくが溜まりやすい下場に多く見受けられます。

施工手順としては、

 

 

①高圧水洗い

 

 

 

 

高圧洗浄で落ちる汚れ（埃、コケなど）を洗浄します。

特に目地に溜まりやすいので、綺麗に洗い流します。

 

 

②酸洗い

 

 

 

 

 

 

 

薬品を散布し、汚れを溶かしながらこすり洗いをしていきます。

汚れの度合いにより、簡単に落ちる箇所や何度も洗いなおさないと綺麗にならない箇所など様々ですが綺麗になるまでしっかりと洗います。

今回使った、薬剤は高千穂産業の「タカエース」とミヤキの「ビートル」という材料です。

薬品ですので、周囲に細心の注意を払い作業を行います。

また、タイルの材質により薬品で侵してしまう場合があるので、材料の選定にも注意が必要です。

 

 

③洗い流し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

薬品洗浄したところを水で良く流します。

サッと流すだけだと、乾いたときに薬品が残り、白くなってしまうのでしっかりと流します。

 

 

 

④洗浄完了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

薬品洗浄完了です。

見違えるように綺麗になりました。

２月上旬、寒いなかの水作業はかなり堪えますが、建物が綺麗になっていく様はとても気持ちがいいですね！

この後、タイル保護塗装を行いますが、次回の更新とさせていただきます。

 

ご覧いただきありがとうございました。

次回の更新もぜひご覧ください。

Rマンション大規模改修工事4へ続く

 

秋本　涼太